reichasm’s blog

なで肩からずり落ちるトート

白と黒の間に

「このたびは本当に申し訳ありませんでした。」

普段会社ではこのセリフに続けて、訳をつらつら申すわけだけど、本当に申し訳ないときというのは、本当に申し訳がなくなるのだ。

今はただ「お前はいつから服は自由に着ていいんだと思えた?」棒で自分をぶっ叩いている。

 

「服って意外と自由に着てもいいんじゃないか?」と思えたのはたぶん1年半くらい前だ。

それまではこれだけお金を払っているのだから、いいものなんだろうと思っていた。

それまでは店で手に取ったものと自分のクローゼットの中身と照らし合わせて、合うかな〜なんて考えていた。

それまではこの合わせ方は間違ってるかなあと注意を払っていた。

 

そういうのが一切なくなった。

選択基準が出来たことで自信がついたのだろうと思う。

今はかっこいい人達が集まって作ったかっこいいものは、かっこいいのだろうという、いたってシンプルな根拠に落ち着いている。

そのかっこいいものたちを場所を考えて、違和感ある合わせ方をしなければなんでもいいと思っている。とても楽になった。

 

感謝しかない。

自分で選ぶ時間・根拠全てを用意して頂いたと思っている。

ここに至るまでだいぶ期間がかかったと思う。

それをまあ易々と「服が難しいと思うなら、自由に着たらいいじゃない」と俺の心の中のマリーアントワネットが言うようになっていた(諸説あり)

理由はおそらく、白(絶対に理解してくれない人)と黒(絶対に理解してくれる人)の2つの想定しかせずに過ごしているからだ。

一般生活ではなんら困ることはないが、ちゃんと接しようとなると、よくないと思う。なぜなら白と黒の間には無数の色が存在するからだ。そこに想像力が至ってなかったのが恥ずかしい。

 

自分も薄い薄いグレーだった時代もあっただろうに。

細身で黒かベージュかデニムしか履いたことなかった自分が初めてグレーの少し太めのズボンを買った時の不安と期待が入り混じるドキドキ感を思い出せ。

周りの人に背中押してもらっていただろう。

 

もう少し寄り添っていきたい。