reichasm’s blog

なで肩からずり落ちるトート

普通

少し前に服のデザイナーさんに「(ストイックさとかに)本当すごいっすね…!」と言ったところ、「いやいや、すごくないよ!みんなと同じだよ!」と言われたことがあった。謙遜でもなく、本当にそう思っている様子で。その時、そう言われちゃ敵わんなぁと思った。せめて次元がちがう話として、手の届かない別世界であって欲しかった。身勝手な話だ。

でも、最近になって意味が少しわかった様な気がする。あの人にとっては普通に服を作っているだけなのだ。なら、他のみんなも普通に仕事したり、普通に生活しているのだ。それと変わらないという意味に捉えられなくもない。

この「普通」という言葉、昔はとても嫌いだった。「〇〇するのが普通でしょ」「〇〇するなんて普通じゃない」みたいな押し付けがましい使われ方が嫌だった。「好きなタイプが普通な人」みたいなのもたまに聞くけど、「イケメンじゃなくても清潔感あって、ちゃんと働いてて、優しくて、家族を大事にして…」ってそれは結構理想の人だろ。と思ってる。こんな風に「普通」というのは自分の理想だったりするんじゃないかな。

今はこの「普通」という言葉とても好きになっている。自分にとって納得のいく事や物。居心地の良さ。そんなものに対して「普通」を使っている様な気がする。

自分の中の普通を突き詰めたくなった。

もし起業するなら、株式会社NORMALという社名にする。

いつの日か、その「普通」を良いと言ってくれる人が現れたらラッキーだな。